巨大台風、日本を襲う

台風19号が日本を襲った。昨日は東京には暴風が吹き荒れていたが、今日は雲一つない青空が広がっていた。

今回の台風は事前にニュースなどで警告がなされていた。これまでも台風はよく騒がれてきたし、正直言葉がインフレしていくボジョレー・ヌーヴォーのようなものだとも思っていた。しかし、今回ばかりは本当にやばいらしいので、土曜日は外出しないことにした。

今回の台風は今まで見たことがないほど巨大だった。ニュースなどでは台風の暴風域が赤い円で、強風域が黄色い円で地図上に表示されるが、一時は東京・名古屋・大阪の3都市が同時に暴風域に入っていた。強風域に関して言えば、日本の国土の半分以上をカバーするような状態だった。

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台風の勢力図
https://tenki.jp/forecaster/deskpart/2019/10/12/6231.htmlより)

降った雨の量も恐ろしい。日本の多くの地域で、1日あたりの雨量が観測史上の最高値を更新したらしい。2日間で、年間の雨量の3~4割が降った地域もあるらしい。

まだ速報値しか分からないので、どれだけの人達が亡くなったのかは分からない。一方で、これだけの規模の台風に襲われながら死者の数が相当少ないのは、日本の災害対策がいかに進んでいるかを物語っていると思う。

東京近郊には「地下神殿」と呼ばれる巨大施設があり、大雨の際に雨水を江戸川に流す役割を担っている。八ッ場ダムは、いきなり本番投入されたことがネット上で話題になった。これらの施設は平時には意識されることはないが、いざという時に多くの人の命を救うことを知った。

また、今回は鉄道各社が計画運休を行い、多くの商業施設が臨時休業した。結果として、東京は休日にも関わらず街中に人がほとんどいないという状態になった。これは正しい判断だったと思うし、今後も定着してほしいと思う。台風の際に多くの店が一斉に休業すれば、従業員の安全は確保されるし、みんな外出しなくなるので客側の人達のためにもなる。

おそらく今回の台風は、私の人生の中で一番巨大な台風だったのではないかと思う。将来も比較対象として参照されることになるかもしれないから、ここに書き記すことにした。